「失敗は成功の元」とはいいますが、日常の仕事では失敗しないほうがいいです!また、失敗しちゃいけないタイミングもあります!
この記事では失敗を減らすための方法についてまとめました!
・仕事における失敗を減らすメリット
・失敗には4種類ある
・それぞれの対策のヒント
失敗を減らすメリット
失敗を減らすことで得られる特徴は以下の通りです。
- 信頼される
- 仕事の質と量を両立できる
- 最短期間で「成功」に向かえる
①信頼される人になる
失敗をしない人は、それだけで信頼感が高まり、「仕事が早い」「頭がいい」「切れ者」と評価され、チャンスが舞い込みやすいです。失敗を減らすための習慣を身につけることが近道です。
②仕事の質と量を両立できる
多くの場合、一人の失敗は、周囲の人に悪影響を与えます。失敗をしないための行動が仕組み化できている人は無駄な時間が少なく、集中力が持続するので成果を上げやすいです。結果として、成果は出しますし自分の時間もあります。
③最短期間で「成功」に向かえる
ミスをした時に、自分の失敗を認めて改善を加えることが成功への近道です。100個の失敗をして100個の対策を身につければ怖いものなしです!
失敗には4種類ある
「仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?」の飯野 謙次さんによると
失敗やミスは大きく分けて2つに分けることができます。
- 知らなくて起きた問題
- 知っていたのに起きた問題
さらに、細かく分けて4つに分類できます。

知らなくて起きた問題の原因は「学習不足」と「伝達不良」、知っていたのに起きた問題は「計画不良」と「注意不足」です。
それぞれに対して対策を打つことで、失敗は減らすことが出来ます。
知らなかった失敗はしかたない?
「学習不足」は知っておく知識を知らなかった為に失敗するケースです。
たとえば、コーヒー豆を仕入れる人がいます。
1kg当たりの相場が本当は500円なのに、相場をしらないために600円で500t仕入れてしまうようなケースです。
ぼったくられている…!
会社に500万円の損失を与えてしまっていますね。購買の罪は重い…!
「伝達不良」は必要な情報が伝わっていないことで起きるミスです。
たとえば、金曜日までに見積もりを要求した人がいるとします。
金曜日の17時になっても見積もりがこない…
連絡したら
金曜日ですよね?
24時までに送ろうと思っていました!
この場合、営業が怒られることが多いですが、双方に問題があります。
私達はついつい「知らなかったから仕方なかったよね!!」で済ましがちですが、そのままでは繰り返し同じようなミスを犯します。
防ぐ手立てはあります!知らなかったでは済まされないミスもあるのです。
知っていたのに失敗したのは、努力が足りないから?
「計画不良」は、営業成績が未達だったとか、プレゼンに失敗したとか、期限内に資料を提出出来なかったとかです。
準備が足りなかったのも、管理が出来ない状態に陥ったのも、自分の能力を見誤るのも「計画がうまく立てられなかった」からです。
計画をうまく立てられないとか仕事ができない人の典型かも…
と、嘆く必要は全くありません。
複数の要因が絡むので、知っていても防ぐことはかなり難しいです。どう対策すればいいのか悩む人が多い要因でもあります。
・予算 ・先方の予定 ・メンバーとの相性 ・社内政治 ・現場からの反発 ・報告のタイミング
「注意不足」は「うっかりしてしまうミス」のことです。
たとえば、
やばい、15日の会議ダブルブッキングしてしまった…!
などです。余裕がない時とかついついやりがちですよね。
自分でコントロール出来ない部分もあり難しいですが、ミスをする確率を減らす努力はできます。
それぞれの対策のヒント
ここからは、種類別の対策方法をいくつか紹介します!
学習不足
やることは分かっているが、続かない人
努力を続けられるのは、選ばれた一部の人だけなんだよ・・・
そんなことはありません!
継続力に関しては行動分析学や行動心理学でだいぶ研究されており、努力を続けるのにはコツがあります。「やる気」や「意志の強さ」は関係ありません。貴方が継続できないのはコツを知らないだけです。
①目標を具体的にする
②目標がある行動を減らすことなのか、増やすことなのかを意識する
③スモールゴールを設定し、行動を習慣化する
こちらの記事で具体的に解説しています。

○しっかり学びたい方は…
まんがで身につく 続ける技術/石田 淳・あさ出版
行動には過剰行動と不足行動がある。
過剰行動は減らしたいこと(悪習慣)。
不足行動は増やしたいこと(良い習慣)。
過剰行動を減らして不足行動を増やすことが、行動するために重要。
そのときに用いるのがABC分析という手法。
先行条件(A)、ターゲット行動(B)、結果(C)とする。
ターゲット行動とは増やしたい行動、あるいは減らしたい行動のこと。
読破時間:1時間半
情報収集が下手な人
いざ!という時にほしい情報をすぐ集められるかにはコツがあります。
「質」、「量」の視点が大事です。
「質」を判断するための基準は「正確性」「有効性」「信憑性」です。
- 正確性…バラツキが少ない。たまたまではなく、どこで調べても一緒
- 有効性…サンプルは正しいか。(女性用シャンプーなのに男性に聞いていないか?)
- 信憑性…誰かの思惑が入っていないか。客観的か。
これらが、一定の基準を満たしていない情報を元にするとババを引く可能性があります。
情報の「量」についてはどうか。
「量」はあればあるほど越したことはないですが、全体の8割9割も調べていたら時間が足りません。
コーヒー豆の相場を調べるのに、大手商社にすべて見積もり依頼していたら時間がかかりすぎます。
- 目標達成になくてはならない情報・知識 …抑える
- 目的達成に役に立ちそうな情報・知識 …ある程度抑える
- あったらより良い情報・知識 …自分じゃなくてもいい(メンバーが知っていればラッキー)
この3つに情報を仕分けして重要度分けしましょう!
なるべく上の方から順に情報を集め、あとは自分の掛けられる時間と相談です!!
たとえば、アプリ開発を依頼するのに、プログラミングができる必要はないですよね。
もちろん、出来た方がいいけど。
開発の流れや相場観、専門用語の意味がわかっていればいい。
抑えるところだけ抑えて、コスパよく行こう!
伝達不良
伝達不良が特に起きやすいのは
- 新しい取引先と話をする時
- いままで進めてきた仕事に新しいメンバーが参加
「自分たちの中では当然」と思っていることは言語化するのが難しいことが多く伝わ割らない事が多いです!
できることは2つあります。
- 表現を具体的にする
- 複雑なことは図や絵に落とし込む
1つ目は表現を具体的にすることです。「金曜日までに」ではなくて「金曜14時までに」とかです。具体的かどうかチェックするのに最適なのがMORSの法則です。意識してみてください。
・Measured 計測できる=数えられる、あるいは数値化できる
・Observable 観察できる=誰が見ても、どんな行動をしているのかわかる
・Reliable 信頼できる=どんな人が見ても、それが同じ行動だと認識できる
・Specify 明分化されている=何をどうするか明確になっている
2つ目は図や絵のように視覚化することです。
たとえば、レアなペットを飼いたい!!って言う時に全く詳しくない人からしたら
(ジャーマンシェパードって何だ・・・?猫かな・・・?)
絵にしてあれば

(犬か!!知らんかった!!)
みんな犬っていう前提で話が進みますよね♪
計画不良
計画不良を防ぐには、経験値を積むしかありません。
失敗した時に
- 具体的に何が甘かったのか
- 抜けた分析はなかったのか
- 計画と実績でずれたのはどこか
など、一つでもいいから振り返って次に活かすようにしましょう!
俗に言う、PDCAですね!
○PDCAを知らない、実践したことない人は…
まんがで身につくPDCA /原マサヒコ・あさ出版
ビジネスツールの定番であるPDCAサイクル(P:計画、D:実行、C:検証、A:改善)。
内容についてはPDCA初心者向けです。PDCAという言葉を知らないという方にも、分かりやすく読めます。
読破目安時間:1時間
「考えが甘かった、(*´σー`)エヘヘ」という人はまた同じミスを繰り返します。
それでも、何かテクニックとかないの?
って人のために一つテクニックを紹介します。
1.4倍でスケジューリングする
自分が100%の力を発揮して10時間掛かる仕事を14時間でスケジューリングしてみてください。
4時間分のバッファーを予め用意しておきます。
- 部長から呼び出しを食らった
- 今日は調子が悪い
- 経理から問い合わせがあって30分捕まった
- クレーム対応をしていた
等、時間取られることはありますよね。最良のシナリオだけ考えてスケジューリングする人は何かのトラブルが発生したらシナリオが破綻します。時間リスクの管理が出来ている人とできていない人の差はここにあります。
1.4倍の4は経験則なところがあり、実践してみてバッファーを取りすぎだなと思えば減らし、リスキーだなと思えば増やしてみてください!実践していくことで管理技術が高まります。
○さらに詳しく学びたい方は…
ビジネススキル・イノベーション /横田尚哉著・プレジデント社
結果を出しているのだけど、もう一歩殻を破りたい…
そんなプロフェッショナル・リーダー向けに「時間」「思考」「感性」の
3つの軸でテクニックを教えてくれる本
読破時間:読むものではなく、辞書的に利用する本
注意不足
注意不足を防ぐためには2重のチェックが有効です!
一つは自分ですが、もう一つがIT技術を頼る方法です。
うっかりミスは、「人間の注意力は持続しないこと」に起因します。ですからIT技術の力を利用することは大変有効です。
具体例として議事録を撮る時に「聞き逃した!!」ということもあると思います。
解決策の一つとして、googleの自動文字起こし機能を使えば勝手に文字起こししてくれます。
「てにをは」がおかしくないかな〜というチェックも、文章構成ソフトを使えば自動的にやってくれます。
あなたがやることは、完成した文章がおかしくないかのチェックだけです。これで、だいたいミスをしないし時間が大幅に短縮されます。
経済学者のマイケル・ハウスマン氏によると「提示されたもの」や「今あるもの」を利用する人よりも、よりよいものを探し求め利用した人のほうが「離職率は低く、業績が良い」そうです。
年齢が高い人ほどIT技術の利用に抵抗ある人が多いかもしれませんが、積極的に取り入れてみることをオススメします。余分なところに集中力を消費しないようにしましょう。システムそのものを変えて「ミスが起こらない仕組み」に切り替えていくということです。
まとめ
失敗はたしかに、評価や業績をさげるためなるべく避けたいものです。
ですが、してしまった失敗を改善した時に大きな成長をすることができます。
同じような失敗を繰り返すのはもったいないですからね。
仕事をしていく上で「新しいやり方を考える姿勢」や「アレンジすること」は絶対に不可欠です!この記事をきっかけに、失敗に目を向けて改善することに目を向けてみませんか?
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